ねこねこ写真館

Neko No90

 
 

3分と3年

  photo10枚

 

築地のお昼どき。でぶちのお店で。

でぶちのブラッシングに来てるおねえさん差し入れの
カップ緬にお湯をそそぐ、お店のおにいさん。

坦々緬のいい匂い。

それ食べるの? 自分たちだけ?

へぇーぇ そうなんだ

ふーん そうなんだ

  「じゃあ、でぶちにも、カニカマ。」

ありがとうございます♪ はぐはぐ♪

    カップ緬の出来上がりを、じっと待つおねえさん↑

    やっと3分。「いただきま〜す」 おねえさん↑

ごちそうさまでした〜
(3分で空っぽのでぶちの皿) 

「じゃあ、削り節くうか?」 (おにいさん) 

はいっ

と、そこにおでんを買いにきたらしい常連のお客さん。

「 おうっ、でぶねこ。まーた食ってんのかぁ? 」

「一日中食ってんじゃねえか?」

ぎくっ

いや、さっき、クマ太郎がやってきてワタシのカニカマを..

                   クマ太郎 →  ん?

今度あったらガツーンと☆

ガツーンと?

いや、その、お友達になれたらいいなと思って。

 


撮影メモ

2003/1 Tokyo tsukiji

−はじまりは屋根の上−
                             でぶちとお店の出逢い

「でぶちは、あの屋根の上からこっちを見てたんだよ」

数年前のある日、お店のおにいさんが、お向かいのお店を見上げると、
ノラだったでぶちが、屋根の上から、じっと、こちらを見ていたそうです。

目が合ったので、ちくわを持って、「ほれほれ」と言ったら
屋根から雨どいを伝って降りてきて、ちくわを貰っていったそうです。

早朝、お店を開けに来るおにいさんを、
でぶちがお店の前で待つようになったのは、それからだそうです。

でも、店先でちくわを貰っても、よそに持っていって食べるという毎日。
お店に入ってくるまで3年もかかったそうです。

  大きくなってから築地に捨てられてノラになったでぶち。
お皿を空っぽにするのは3分だけど
でぶちが人を信じられるまで、心が溶けるまで3年かかったんですね。

  

今じゃ、すっかり溶けちゃってアザラシ?トド?になったでぶち

最近、激太りしたと話題のアザラシのタマちゃんではありません



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