ねこねこ写真館

Neko No97

 
 

鬼子母神のモンジロウ

  photo4枚

 

都電荒川線沿いにある鬼子母神の境内
この日は骨董市をやってました

夕暮になって店じまいする骨董屋さんたち

今日もあの絵皿、売れなかったのかぁ


江戸時代のって言ってたっけ
魚の絵がなかなかいいと思うけどね

 

ゴハン皿にくれないかな
  あの魚を見ながらゴハン食べたいぞ


撮影メモ

2003/09/27 Tokyo
 
猫の名前はモンジロウ。オス。
境内の駄菓子屋さんが保護しています。

これは、その駄菓子屋さんで100円で買い求めた絵葉書です。

(Photo 写真家・武田貞子氏)

ほほえましい母子猫の写真? 違います。
白い猫はモンジロウ、黒い仔猫は迷い猫だったそうです。
仔猫は、誰にもなつかず、境内の先住猫たちにも馴染めず、
駄菓子屋さんの縁の下にもぐりこんでばかり。

そんなある日、縁の下から出てきた仔猫を、
モンジロウが両手でぎゅぅっって抱きしめた...

その時の写真だそうです。
それから、仔猫はモンジロウを慕うようになったそうです。
心やさしいモンジロウ。

でも、その3日後、仔猫は毒物を口にしたらしく死んでしまいました。
短い一生だったけど、最後に抱きしめてもらえた仔猫は、少しだけ
幸せだったでしょうか...。


この絵葉書と、駄菓子屋さんからお聞きした、モンジロウと仔猫のことを
ご紹介したくて、撮影者の武田氏に写真掲載の許可をいただきました。

この時、モンジロウが、骨董市のすぐあと、白血病であることがわかり、
治療しても、余命は短いと宣告されたことを聞きました..。

武田貞子さんの写真展が、新宿のギャラリーで開催されました。
鬼子母神の駄菓子屋さんをテーマにした写真展です。
同名で写真集も出版されています。

武田貞子写真展 「鬼子母神の猫ばあば」

2003年10月1日から10月10日コニカミノルタプラザギャラリーA
10:30−19:00(最終日15:00)無休/入場無料

心があたたかくなる写真展でした。



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