「猫劇場」のホームページが別画面で開きます

猫劇場 レポート2004

2004年9月11日(土) 15:00開演
演目「らぶ・レター」

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東京公演 2004年9月8日(水)〜9月11日(土) 九段会館   (写真はプログラムより掲載しました)


”500万年前、猫たちは宇宙船にのって宇宙からやってきました。猫たちはこの美しい惑星、地球に住もうとしました。”

照明を落とした会場にそんな内容のアナウンスが流れ、緞帳に宇宙を思わせる演出、そして何かが不時着したような音がして、東京最終公演の幕が開きました。

今年のメインはククラチョフさん。
ククラチョフさんが、リズミカルに舞台に踊り出たとたん、会場から拍手〜。
衣装は、赤い三角帽子、黄色いシャツと可愛いオレンジ色のベストに、たっぷりしたデザインのベージュのジャケット、ズボンは光沢のあるからし色。

ククラチョフさんは、さっそく、お客さん7人に、馬とびできる姿勢をしてもらって、猫が、その背中を飛び石のように、ジャンプ、ジャンプ、戻って、ジャンプ、ジャンプ! でも、その猫くん、とっても、観客席が気になるらしく、時々、馬とび姿勢のお客さんの背中でぴたっと止まって、観客席をじっくり見物。焦るククラチョフさん?(笑)



今年の演目は「らぶ・レター」。

猫たちは地球に住もうとしたけれど、公園のベンチに寝泊りするピエロ(ククラチョフさん)が、警官に追い立てられたり、泥棒に服を盗まれたり、、悲しくひどい目に会う様子をみて、猫たちは、ピエロに地球を捨て一緒に別の星に行こうと誘います。

 でも、ピエロは、猫たちに一緒にこの地球に住んで、人間がやさしくなるための手助けをしてほしいと頼むのでした。

舞台は公園。 ベンチにククラチョフさん扮するピエロ。
ククラチョフさんに導かれて猫たちがいろんな動きを見せてくれます。
それが、ストーリーに自然になじんで舞台が進みます。

たとえば、たとえば〜
警官が猫を追い払おうとするけれど、それをあざ笑うように神出鬼没に走り回る猫。
手押し車を押す犬の背中にぴったりくっついて歩いていく猫。
月が静かに降りてきて、その端っこに猫。
  その月がブランコのように大きく揺れても猫はへっちゃら。
  ククラチョフさんが、月を大きく大きく振ってもへっちゃら。
猫の両手棒渡りもばっちり決まり〜。
天井に届きそうな高さの棒の上から、ククラチョフさんの胸をめがけて飛ぶジャンプも成功〜。
真っ白な毛長猫。ククラチョフさんが一歩踏み出すごとに、するり、するりと、足の下をジグザグにくぐっていく。するり、するり..と?、その猫くん3歩で飽きちゃった(笑)。ククラチョフさんが、猫に合わせて歩いてみたけど断念。

でも場内は暖かな笑いと拍手〜


ククラチョフさんも大技。

ククラチョフさんが、床上80センチくらいの高さの人形の頭に片手をおいて、そのまま身体を床に水平して、片手だけの力で空中でバランス。すごい力技。

猫たちとの練習以外に、自身の鍛錬も欠かしていないということですね。
そんなククラチョフさんに拍手〜でした。


そして、逆立ちを見せてくれるマルーシャ登場。

ククラチョフさんに、前の手をとってもらって、一緒にダンスをするようにして登場。今年の登場の仕方はとっても可愛い。ククラチョフさんが、マルーシャに合図をするように背中を2度、3度なでる。すると、ふわんふわんとご機嫌そうに揺れていたマルーシャのしっぽがピンと立つ。ククラチョフさんが両手で手足の付け根を持ち上げ、そのまま後ろ足だけ真上に。逆立ちが決まりました。場内はもちろん、大拍手〜。
マルーシャはたしか今年で10歳。私たちはいつまでマルーシャの逆立ちを見ることができるでしょうか。



2004年 プログラム

《あとがき》

俊敏でとても芸達者なんだけど、観客席が気になって、時々、ククラチョフさんを焦らせてる?スクイーパ。猫劇場は、猫たちがその気になってるから成り立ってるんだっててことを実感させてくれました。それからそれを猫らしいハプニングとして楽しんでしまう観客さんもいてこそ(笑)。

そんなこんなで、猫たち、観客、ククラチョフさんはじめスタッフのみなさんの気持ちがひとつになって成り立ってる「猫劇場」。今年も楽しみました〜。



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