てしろさわおんせん。手ぬぐいに描かれた一部です。

2002.05.11 〜 2002.05.12

奥鬼怒 手白沢温泉とクロ

宿の手ぬぐい。手白沢の風景を版画で表現してます。タオルじゃないところがまた素敵。

浅草から特急で約2時間、

鬼怒川温泉から栗山村営バスに乗って女夫渕温泉まで1時間40分、

そこから歩いて3時間のところにその温泉はありました。

バスはこんな深い渓谷沿いも走ります。高さは140メートルとか。

 

バスの終点女夫渕から手白沢温泉までの道

 

この日は雨の予報。前日は雨。

加仁湯を過ぎると急な階段がしばらく続く
鶯の鳴き声が美しかった霧の”ブナ平”



霧が濃くなる中、不安になりつつ歩くこと3時間、「ヒュッテ手白沢温泉」到着〜!

玄関にはクロという犬が。でも
到着する宿泊客にはなんの興味も示さない。
お湯を利用した床暖房と、
自然光をとりいれた館内は快適

そしてこれが自慢の温泉〜

温泉は昭和10年頃に掘り当てたという源泉。

 

 

オーナーのこだわり?1

 

オーナーのこだわり?2

窓は冬も開け放つ!..らしいです。
洗い場に蛇口なし!
内湯から外の露天風呂へはこの窓から出る
木をくりぬいたところにそそぐ源泉
それを桶で汲み出して湯を使う

  

これが女性用露天風呂。

遠くに残雪を残す山が見えます。

なんの囲いもないところが、まさに山の一軒宿ならでは。


翌朝

 

クロに遊んでほしくて、クロを追いかける子供。

クロはまったく無視。この子が「じじいも一緒だよ」と言った、

もといっ 「じいじも一緒だよ」と言ったスーパー家族のひとり。


8時半を過ぎる頃、泊り客が続々と出立。

ふと見ると、クロが泊り客を先導して歩いているよう見える。

観察していると、客が止まれば止まって待っている。

もしかして賢い犬しかできないガイド犬?

ドキドキしながら、フロントのおじさんに聞いてみる。

フロントのおじさん→ 

すると...

「 なーに、ただのバカ犬ですよ。」

「 一歳半のオス。登山客についてどこまでも行ってしまうんですよ。

これまで、尾瀬とか大清水まで行ったことが2回あるし、車にも乗ってしまう。

だから山小屋とか駐在所から、お宅の犬が来てるよって電話がくる。

まあ、だから登山の格好をした人が好きみたい。」 とのお話。

なるほど、だから、到着した客には興味を示さなかったのか...


快晴〜

空が青いっ!

 
すがすがしい朝の”ブナ平”
戻り道なので余裕で歩く


クロはどこまで行ったかなと思いながら歩く


そして、バスの始発駅、女夫渕温泉の駐車場に到着〜

ベンチに座って休んでいると、クロが到着! なぜか、朝ついていった人達と違う人達と一緒。

思わず、ご夫婦に声をかけてしまいました。

このご夫婦は日光沢温泉に宿泊したそうで、出立しようとしたら、4人グループに

ついてきたこの犬が、なぜか今度は自分達にずっとついて歩いてきたとのこと。


 
まるで飼い犬のように他の人には目もくれず
ご主人の足元に控えるクロ
  
この後も、ご夫婦と一緒でお昼ご飯を
いただいてました。


この後、再び登山の格好をした人達を選び?一緒に来た道を戻っていきました。

翌日、どうしてもクロが気になり、帰ったかどうか宿に尋ねると

「 帰ってきましたよ。ずいぶん遅くにね。 」 という答え。

クロ、あの後、どこで遊んで帰ったんだろ....

 「ぜひ手白沢温泉にお越しください。ワタシは散歩に出かけていないと思うけど。」

ガイド犬?旅犬?ただのバカ犬?のクロより


ねコラムに戻る  TopPageに戻る